60216 Central Station 3plus ハックメモ


ハック環境


電源ソケット

(1)CS3の電源ソケットは,CS2と同じ「4pin DIN」である.しかし,DIN規格にもいろいろあり,CS2やCS3の電源供給部は文字どおり「電源用」である.DINとはDeutsche Industrie Normen(ドイツ工業規格)のことである. (2)CS2には電源用フィーダーケーブル(片方が4pin DIN,他方が裸線)が付属していたが,CS3には付属しなくなった.ドイツでは60061 スイッチングパワーパックを使えば4pin DINであることは何も問題がないのであるが,日本では電源ソケットを用意する必要がある.「4pin DIN power」あたりで検索するとヒットする可能性が高い.
(3)CS2はACを供給してもDCを供給しても動作したが(AC用とDC用の端子は異なる),CS3は整流回路を内蔵していないため,スイッチング電源からのDCを供給しなければいけなくなった.DC用の端子は写真のとおりである.自己責任でお願いします.

CS3plusへのネットワークアクセスより

  1. nmapの結果より,sshd,httpdが稼働している.
    %nmap 172.16.1.203
    
    Starting Nmap 4.11 ( http://www.insecure.org/nmap/ ) at 2016-12-28 20:56 JST
    Interesting ports on 172.16.1.203:
    Not shown: 1676 closed ports
    PORT     STATE SERVICE
    22/tcp   open  ssh
    80/tcp   open  http
    111/tcp  open  rpcbind
    6000/tcp open  X11
    
    Nmap finished: 1 IP address (1 host up) scanned in 8.381 seconds
    

    ユーザインターフェースとしてX11を使っていることがわかる.また,セキュリティには一応配慮しているようである.

  2. Ethernetフレーム解析より,ネットワークインターフェースはSontheim Industrie Elektronik GmbH製(MACアドレス 00:1f:b2:xx:xx:xx).Gigabit対応.

アップデート用ファイルcs3update_v1.20.btrfsより

このファイルはBTRファイルシステムのため,Debian Live DVDで当該ファイルをマウントし,中身を確認した.

  1. 一般ユーザとしてcs3が登録されている.
  2. /etc/sudoers.d/cs3より,ユーザwww-dataも登録されている.これはhttpd用のユーザであると思われる.
  3. OSアップデート時のバックアップファイルは/home/cs3/cs3data/backupディレクトリにzip形式で格納されている.デフォルトでは
    Keyboard DCC.zip
    Keyboard MM2.zip
    Leer.zip
    Startconfig.zip
    

    が存在した.

  4. /kernel/kernel4.5_#60ディレクトリより,kernelは4.5.0 #60.
  5. /kernel/x11vncディレクトリでlsすると
    libtcl8.6_8.6.2+dfsg-2_armhf.deb
    libtk8.6_8.6.2-1_armhf.deb
    libvncclient0_0.9.9+dfsg2-6.1+deb8u1_armhf.deb
    libvncserver0_0.9.9+dfsg2-6.1+deb8u1_armhf.deb
    tcl8.6_8.6.2+dfsg-2_armhf.deb
    tcl_8.6.0+8_armhf.deb
    tk8.6_8.6.2-1_armhf.deb
    tk_8.6.0+8_armhf.deb
    x11vnc-data_0.9.13-1.2_all.deb
    x11vnc_0.9.13-1.2+b2_armhf.deb
    

    より,

    • CPUはARM
    • OSはDebian 8
    • VNC使用
    • ユーザインターフェース開発にTcl/Tk使用
  6. /paket/20debian/install.cmdより,VNCはアップデート時に使用している.
  7. /srv/cs3_simplewebappディレクトリより,CS3にブラウザでアクセスした際のページ生成はNode.jsとJSONを使用している.
  8. /srv/cs3_simplewebapp/public/javascripts/jquery/jquery.jsより,jQuery 2.2.4を使用している.
  9. 機関車のアイコン,音源等のデータファイルは/usr/local/cs3以下に格納されている.アイコンはこんな感じ.
  10. /usr/local/bin/update_rsync.shより,アップデート時にアクセスするサーバはcs3update.maerklin.com(2016年12月31日時点で213.158.103.25)である.
  11. /usr/local/lib/nodejs/include/node/node_version.hより,使用しているNode.jsは6.2.2である.

実際の操作より

  1. 概観

    CS2のファンクションボタンがなくなり,基本的に指タッチで操作する.機関車の呼出等は指で大丈夫だが,レイアウト図を描くとき等はマウスがあった方が良いと思われる.

  2. スクリーンショット

    ブラウザでCS3のhttpdにアクセスすると,そのときのCS3の画面のスクリーンショットを取得するためのボタンが用意されている.スクリーンショットは上のような感じ.

  3. ネットワーク

    CS2でIPアドレスを手動入力したとき,クラスレスネットワークを扱えなかった(DHCPではOKだった).CS3では,このバグがやっと修正された.一般家庭では192.168.*.0/24を使うのでほとんど問題にならなかったが,私の自宅は172.16.0.0/16を/24でVLANに分割しているため,やっと手動設定ができる(CS1ではこのバグは無かった).